5月11日今週のオンライン授業の課題はデザイン科 油絵科、中学生共通です。
人物クロッキーを1週間で高校生は4枚、中学生は2枚描がきます。
常日頃、教室の生徒にはクロッキーをするように言っています。
油絵は描きこみ、作り込みではなく瞬発力が勝負です。
クロッキーをすることでその瞬発力を身につけます。
【参考】クロッキーとは
https://ja.wikipedia.org/…/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%83%E3%8…
紙のサイズはA3以上であれば何でも大丈夫です。
いつもどうり四つ切りで大丈夫です。
紙がなければ ダイソーで売っている四つ切り画用紙で大丈夫です。
画材は自由です。鉛筆、木炭、ペンなんでもいいです。
今回の人物クロッキーはいつもと違う要素をいれます。
いつも教室では明暗を整理して、形の構造を表現するために大きな面の変化を意識が大事だと伝えていますが、今日はそこから一歩踏み込んで人物の内側の形を意識して描いてみましょう。
つまり、美術解剖学に基づいて、筋肉と骨の構造を意識して描きます。
まずは胸から頭までの形を描いてみましょう。ほぼ正面と斜めからの二つの位置からそれぞれ2パターン描きましょう。真正面、真横から描かないように。真正面と真横は難易度が高く、中心線に対する左右のバランスに対する理解が深まらないからです。
初心者は肩と首の関係が描けませんが、面取りで理解してゆく方法と解剖学的解釈を意識に入れると
意外に簡単に描けるようになります。
高校入試 美大入試で基本となる構図です。この構図で描けないと次の展開ができないので、必ずマスターしましょう。
ではこの動画見て描きましょうhttps://www.youtube.com/watch?v=g8Rh5voJb2Q
中学生はここまでできれば大丈夫です。
高校生は次のステップです。
いわゆる多摩美構図の椅子に座ったポーズです。多摩美術大学の日本画、油絵科でよく出題されるポーズです。これも基本のポーズになりますが、美大入試で求められるのはここまでです。彫刻科ではここからさらに複雑なポーズまで理解する必要がありますが、一般的にはここまで理解できていれば大丈夫です。このポーズもほぼ正面と斜めからの2種類の位置から描いてみましょう。このポーズが描けるかどうかは、とにかく骨盤の傾きです。ほとんどの人が座りポーズの時の骨盤の位置を理解しないで描いています。椅子に座った時は骨盤は傾くので必ず骨盤が肩より前の位置で椅子と接地します。垂直の背もたれだと椅子に座りにくいかと思います。それをイメージすると骨盤が思ったより前の位置にあることが想像しやすいかと思います。背もたれが垂直だと骨盤が肩の位置の真下にくるので骨盤を傾けることができないからです。
ではこの動画見て描きましょうhttps://www.youtube.com/watch?v=yqio4yLCKao
さらに以下の動画を見てから描くとより理解が深まるでしょう。
https://www.youtube.com/watch?v=shgXNMIriaE
https://www.youtube.com/watch?v=9VHDwlfN2L8
今回のクロッキー課題ということですが、時間制限はありません、描きこみ制限もありません
ただ形が合うまで、形が理解できるまで描きましょう。ただひたすらに形が合うまで頑張りましょう。
可能であればモデルは家族の誰か友達にお願いしましょう。難しければ大きな鏡を立てて自画像でもだいじょうぶですよ。もちろん着衣で大丈夫です。体の形が理解しやすい服装で描きましょう。